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bunkamuraでやってる「藪原検校」観てまいりました。
井上ひさしさんの脚本は「天保十二年のシェイクスピア」が初めての作品
だったんですけど、もんのすごい楽しくて。
今回もかなり期待して行ってきたのでした(^^)
yabuhara.jpg

「天保~」はお祭り!って感じだったんですけど、
(いえ、そんな単純じゃないけど(笑)印象的にはってことで)

今回はずんと重い、哀しい物語だったなぁ。
でも、出てる役者さんも達者な方たちばかりだからね。
ところどころにちりばめられたユーモアが肩の力を抜いてくれた。

始まりは暗闇の世界。
客電が消え、闇の中で響くギターと三味線の音。
(このギターは生でとっても素敵でした。)
やがてうっすらとギターにスポットが当たり、
薄明かりの中、盲太夫が現れとうとうと語り始める。
盲太夫を狂言回しに、盲人たちが藪原検校の一代記を演じるという
趣向になっている。
暗闇は、この物語の主人公の世界。

明るくなった舞台は雨戸の連なりが舞台の三方を囲っていて。
そして、縦横に張られたロープ。これが面白かったなぁ。
横にスライドしたり、高さを変えたりして、
命綱、海の波、日本橋の欄干、部屋の壁、最後杉の市を捕える縄、、、
と場面場面で様々なものに見えてくる。

古田さん(杉の市)が検校(盲人の最高官位)を目指す物凄い悪人なんだけど、
それでも、どっか憎みきれないというか。
インタビュー読んできたら、そういう人間臭いとことか表現したかったらしい。
この人が犯した罪より、そのバックグラウンドというか、
人間のどうしようもない部分というかね、、、
弱者をつくり上げてどうにか強者として優位に立とうとしたりする世の中。
昔社会科で習いましたね、えた、ひにんとかもありましたね。
そう、ありましたね、ってくらいの認識しかなかったけど、
こういうのって、もっと個人レベルのでも巷に溢れてるのかもと思ったり。

同じく検校を目指す段田さん扮する塙保己市。
こちらは品性と学問を磨くことで検校に近づこうとする。
悪事に手を染め、金を積むことで検校を目指す杉の市とは正反対。
でも、やり方は違っても、盲人の立場をよくしたいという目的は同じ。
実現しそうもないアイデアを語る杉の市に、
塙が「あなたはお祭りのような人ですね」と言う台詞が印象的。

検校となるお披露目の日にお縄となり、その後処刑される。
たるんでいる庶民への見せしめのために残酷な殺し方を提案するのは
塙なんだけど、、「花道を作ってやったのだ」という言葉。
同じ目的を持っていた杉の市を殺すしかない塙。
だから、最後に彼にふさわしい物凄い舞台を用意した。
哀しい。なんか、ずーんと重かったなぁ。

古田さんの杉の市が一人で語る浄瑠璃。10分くらい一人で語ってて。
すげぇなぁって感じ。物凄い言葉数。
幸運にも今回は2列目で見れたんで(^^)
滴り落ちる汗が凄かった。あ、それは、段田さんも負けてなかったな。
あと、盲太夫の壤晴彦さん。語り部だから。台詞の量といったら。
圧巻でございました。
田中裕子さんも艶っぽくて素敵だったなぁ。。。
なかなか、見ごたえのある舞台でございました。
3時間も座ってて、お尻痛かったけど(^^;;



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2007.05.20 / Top↑
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